「酸化」より怖い「糖化」(その1)
前々回のブログでは活性酸素による「酸化」について紹介しましたが、今回は「糖化」について書きたいと思います。
「酸化」は知っているけど、「糖化」ってあまり聞き慣れない言葉だと思います。
私も最近までは知りませんでした。
人間が老化する原因として「酸化」と「糖化」の2種類があります。
「酸化」は活性酸素によって「身体が錆びる」。
これに対し、「糖化」は「身体が焦げる」と表現します。
砂糖を熱すると、黒くなって焦げますよね。あんな感じで身体が焦げ付いていくのです。
では「糖化」って、どうして起こるのでしょう。
それは、私たちが食事によって吸収する糖質、いわゆる炭水化物の余った糖分が代謝されずに脂肪細胞となり、それがタンパク質と結びついて「劣化タンパク」というものを作るからです。
正確には「AGE」という老化促進物質です。
このAGEがやっかいで、身体のあちこちで悪さをします。
血液の中であれば、動脈硬化を引き起こし、脳に行けばアルツハイマーの原因となったり、糖尿病の合併症を引き起こしたり、さまざまな病気の原因を作ります。
では、糖化の原因は何か。
それは、まず、糖質の摂りすぎ。
私たち日本人は、お米を主食としています。お米は食べるとデンプンへと分解され、最終的にブドウ糖となって、身体のエネルギーとして使われます。
エネルギーを得るには、とても良い食べ物です。
しかし、お腹が空いたからと言って、ご飯だけを何杯も食べると、それは糖質の摂りすぎ。
特に白米は、ビタミンミネラルといった、代謝に必要な成分をほとんど含んでいないので、ご飯だけ食べても、有効なエネルギーにはなりません。
それから、終戦直後の日本と比べて、圧倒的に増えたもの。
それは「お菓子」。
今では、お米に対する支出の3倍もあるそうです。
お菓子は、言うならば、砂糖のかたまりのようなものですから、糖質だけです。
また、子供が気をつけなければいけないもの。それは、ペットボトルのジュース。砂糖がた~くさん入ってます。
大人でも、甘い缶コーヒーをやたらと飲む人がいます。
これらの糖質が、有効なエネルギーとして変換されれば問題ないのですが、現実にはそうも行かないようです。
その原因については、また次回ということで。