「酸化」より怖い「糖化」(その2)
前回のブログでは、糖化のメカニズムについて、少し触れました。
糖化の原因は、糖質の摂りすぎなのですが、糖質を摂ることによって、私たち日本人は、それをエネルギーに変えています。
家庭科の教科書にも、炭水化物は身体の中でブドウ糖へと変わり、エネルギー{%火webry%}になると書いてあります。
確かにその通り。
だけども、食べた炭水化物が、無条件にブドウ糖になるわけではありません。
それは、身体の中で、一旦「糖代謝」という作業が行われるからです。
炭水化物は酵素によってデンプンに分解され、そしてビタミン・ミネラルによって、最終的にブドウ糖へと変わります。
そう、代謝ができないと、エネルギーにはならないのです。
たとえるなら、炭水化物は車で言えば「ガソリン」です{%車webry%}。
ガソリンを入れるだけで、車は走るでしょうか?
いえ、そのガソリンに点火しないと、エンジンは動きませんね。
つまり、炭水化物に点火をする材料、それがビタミン・ミネラルです。
糖代謝に必要なビタミンは、ビタミンB1を代表とする、ビタミンB群です。
炭水化物と一緒に食べたものの中に、ビタミンB群が入っていないと、正常に糖代謝が起こりません。
そうしないと、火が付かなかったガソリンは、余ってしまいます{%汗webry%}。
そうして余った糖質は、脂肪細胞へと変換され、やがてタンパク質と結びついて、劣化タンパク(AGE)となって、さまざまな病気を引き起こします。
これがいわゆる「糖化」です。
街には、糖質があふれています。
あんパン、たい焼き、白米{%ご飯webry%}、うどん、などなど。
私も甘いものは大好きですが、糖化というものを学んでからは、糖質だけを摂るのは控えていますし、糖質を摂ったときには、必ず、ビタミンB群を一緒に摂るように心がけています。
白米よりは玄米、食パンよりは全粒粉や胚芽パン、うどんよりはそばの方がいいでしょう。
皆さんも「糖化」に気をつけましょう。