増えすぎてしまったマラソン大会
今から10年前の2007年に始まった東京マラソンをきっかけに、国内でマラソンブームが起きました。
それから10年経ち、今では数え切れないぐらいのマラソン大会があちこちで開催されています。
かくいう私も2009年から走り始めて、今年で8年目。
最初は2009年の勝沼ぶどう郷マラソン大会(現:甲州フルーツマラソン大会)の10kmの部が最初のレース参加で、2012年12月の奈良マラソン2012が初めてのフルマラソンでした。
走るたびに、マラソン大会のおもしろさを知り、仲間も増え、楽しくレースに参加することができるようになりました。
しかし、やはりブームというものは長くは続かないもので、これまでずっと増え続けてきたランナーの数も減少傾向にあるようです。
なのに、まだマラソン大会は増え続けている。
身近なところでいえば、今年は松本マラソン(長野県松本市)の第1回大会が開催されました。
エントリーしていないので、どんな大会だったかはわかりません。
実際のところ、私と一緒に練習していた仲間も、一人走るのをやめ、また一人走るのをやめ、今では好きな人だけが、それぞれ単独で練習しています。
それはそれでいいと思うけど、私自身、単独での練習となると、やはり楽しくないし、特に真夏や真冬は走りたくないので、どうしてもサボりがちになる。
結局、先月の金沢マラソンをもって、当分の間フルマラソンの出場を見送ることになりました。
ランナーは減り続ける。
だけどマラソン大会は増え続ける。
こんな状況が続けば、当然ランナーは集まらなくなり、人気のない大会は廃止となります。
たった2回で廃止となってしまった大会も知っています。
確かにマラソン大会は、それなりの経済効果をもたらします。
前日受付が必要な大きな大会は、街のホテルがすべて満室となり、ホテル周辺の飲食店もランナーでいっぱいになります。
そして、その街にお金が落ちます。
しかし、経済効果以上に経費はかかるし、ボランティアも準備しなくちゃいけないし、交通規制などもあり、1万円程度の参加費では、トントンなのでしょう。
東京や大阪などの大都市マラソンは、まだ抽選での参加となりそうですが、そうでない大会は、エントリー締め切り前日でも、まだ定員に達しないという事態が起こってくるのは間違いないと思われます。
マラソン大会は、生き残りをかけた戦いがもう始まっているのでしょうね。