SHIGEのスポーツ日和

スキー・マラソン・旅・日常のことなどを綴る日記です

スキー人口の減少を考える

タイトルがまじめなテーマですね(笑)。

でもこのことについて真剣に考えてみたいと思います。

最もスキーが流行った、いわゆるスキーブーム・スキーバブルの頃と比較するのはどうかとも思いますが、1990年ごろに比べると、現在のスキー人口は当時の3分の1ぐらいになっています。

私は元々、雪国の生まれですので、小学生の頃から「長靴スキー」を履いて、自宅の裏山で滑っていました。

本格的なゲレンデスキーにデビューしたのは19歳になってからで、山スキーをする先輩に誘われたのがきっかけでした。

長靴スキーとは訳が違い、何度も転倒しましたが、面白さは病み付きになり、次の週に先輩と一緒に道具一式を買いに行ったのを覚えています。

そしてスキーブームに火をつけたのが「私をスキーに連れてって」という映画。(1987年)

あれを見て、どんな人もスキーをやるようになりました。全くスキーをしたことが無い上司と一緒に行ったこともあります(笑)。

当時のスキー場は、まだ輸送力も無く、シングルリフトもけっこうありましたので、リフト待ち30分~1時間は当たり前。

ゲレンデを滑るのはたったの5分程度ですから、5分滑って30分待つという形で、朝一から夕方まで、リフト券代の元を取るまで滑るんだと意気込んでいましたね。若かったし。。。

ところが、バブル経済の崩壊によって、スキー人口もだんだんと減少。逆にスキー場のリフト輸送力が上がっていくと言う、皮肉な現象も起こりました。

雪国に住んでいた私は、滑走日数こそ少なめでしたが、それでもシーズンに15日ぐらいは滑っていました。

でもやがてブームは去り、私の滑走日数も一ケタに。1999シーズンはたったの1日でした。その後も一桁の滑走日数でしたが、2003シーズンに初めてカービングスキーを買いました。

カービングスキーを買ったはいいけど、カービングスキーの滑り方って違うんだろうな・・・と思い、初めてスキースクールに入ったのです。

そう、それまでまともにスキーを習ったことが無かった私。。。

カービングスキーの滑りやすさに驚いたのも一つですが、それより何より、八方尾根まで渋滞が無く、しかも名木山ゲレンデすぐ下の駐車場に止められたこと。

そして、休日の八方尾根でリフト待ちが無かったことに驚かされました。

スキー人口の減少はこんなにも進んでいたのかと・・・。

で、カービングスキーを買ったことにより、スキーの楽しさを思い出した私。そう、スキーは楽しいスポーツなのです。

しかしなぜ、ここまでスキー人口の減少が進んでしまったのか。

私が思うに、スキーブームの頃、若かった人たちが家族を持ちました。あの頃20代だった人たちは、今なら40代。私もその一人です。

スキーは少なからずお金がかかるスポーツです。

道具を揃えるのにお金がかかりますし、ゲレンデまでの移動・リフト券・食事代は最低かかります。泊まりで行けば宿泊代もかかります。

自分ひとりなら自分の分だけ払えばいいのですが、家族で行くとなるとそうは行きません。

家族4人いたら、4人分のリフト券と食事代がかかってしまいます。子供の道具はレンタルしますから、レンタル代がかかりますし、もし宿泊となると4人分の宿泊代がかかってしまうわけです。

うちも4人家族ですから、泊まりでスキーとなると、宿泊代が安い保養所が第一候補。そして妻はスキーをせずに宿で温泉に入っています。

私は保養所に置いてある割引券をうまく使って、食事代やレンタル代をうまく浮かせています。

それ以外は全部日帰りです。そうなると近場のスキー場になり、白馬や上信越方面には行くことがありません。

その証拠に、交通の便がいい富士見パノラマやカムイ御坂といったスキー場は休日になると混雑が激しいです。

では今の若い人たちはどうか。

今の若い人たちは、スキーよりスノーボードですね。それはそれでいいと思います。

でもそのスノーボード人口も年々減少しています。今の若い人たちの収入はわかりませんが、当時の私たちに比べると、遊びと言う点では多様化していると思いますし、携帯電話代や交際費などで、スノースポーツにお金をかける余裕がないとも聞いています。わざわざお金をかけて寒いところへ行って、しんどい思いをするなら、家でゲームでもしていた方がいい・・・なんていう声も聞くとか・・・。

確かに、今の若い人たちは車も買わないのだとか。。。

そういう点で、スノーボード人口も減ってきているわけですね。

というわけで、この先も大きな経済発展が無ければ、スキー人口はますます減少し、スキー場も経営破たんが相次ぎます。

私は、カギを握るのは「ファミリー」だと思いますが、ファミリー層を取り込む努力をスキー場側もしていかないといけないでしょう。

今日は少し長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。