ターンと呼吸
最近、レッスンでよく使うフレーズに「呼吸法」があります。
呼吸って、普段は意識なんてしてないから、スキーをする時も無意識にしてるでしょ。
そりゃあそうだわな。
「今、息を吸おう」
「今、息を吐こう」
なんて考えている人は一人もいなくて、無意識に呼吸してるよね。
でも、スキーをする時は、ちょいとだけ意識してほしいんです。
それは
・切り替えの場面で息を吸って
・荷重の場面で息を吐く
こと。
そうすると、身体の動きが止まらずに、ターンが滑らかになります。
師匠のTOK先生がよく言ってました。
「息を止めると、筋肉の動きが止まる。結果として、滑らかなターンにならない」
と。
特にコブを滑るときなんかは、山回りで「圧を吸収」するので、呼吸をし続けないと、連続した動きができなくなります。
「吸収」という漢字は「吸って収める」と書くので、吸収する場面で「息を吸う」のだと思っている人がいるけど、それは間違い。
圧を吸収する時は、「息を吐く」んです。
最初は大回りでやってみてください。
荷重をしているときには「フーッ」と息を吐いて、切り替えのときに「スーッ」と息を吸う。
これだけで、力が抜けた柔らかい滑りになりますよ。
お試しあれ。