しょうがいスポーツ
近年、スキー場には、シニア層の方々をよく目にするようになりました。
FSSのレッスンを受けにこられる方の中にも「50歳を過ぎてから始めた」とか「若いころやっていて、子供が独立したので、また始めた」とかいうお客さんが増えています。
逆に若い年齢層の方は減っていますね。ちょっと寂しいですが。
シニアの方々は、当然筋力も衰えているので、ガツガツした滑りはしません。
何かの技術選に出るとか、バッジテストを受けるとかいうなら話は別ですが、エッジを多用し、スピードを出したスキーは身体への負担も大きく、まさに障害スポーツとなってしまいます。
私ももうすぐ45歳ですので、毎週筋トレには行っているとはいえ、筋力は年々衰えていきます。
フィーリングスキーが目指すものは「エレガントな滑り」であり、スキーは生涯楽しめるスポーツであってほしいもの。
ゲレンデで「あの人はどうしてあんなにゆったりエレガントに滑れるんだろう?」と注目されるのが私の目標です。
先日、木島平で一緒に泊まり合わせたお客さんとは、検定の話で盛り上がったのですが、最後に私が一言お伝えしたことがありました。
それは「検定のためのスキーはしないでくださいね」ということ。
確かに、自分の技術が上達する過程で、客観的にジャッジしてもらうのは大事なことです。
でも、それが目的になってしまうと、検定種目の練習ばかりしたり、検定バーンしか滑らなくなったりして、スキーというスポーツをつまらないものにしてしまいかねません。
スキーは山全体を滑って楽しむスポーツであり、生涯スポーツとして捉えていただきたい。
しょうがいスポーツ。あなたはどの字を当てはめますか?