シーズン14・15日目【富士見パノラマ】宮下征樹 元デモ スペシャルキャンプ
2020年2月10日(月)〜11日(祝)
富士見パノラマスキー場で開催された宮下征樹 元ナショナルデモンストレーターのスペシャルキャンプに参加してきました。
宮下征樹さんは、私が最も憧れているスキーヤーの一人ですが、その彼が富士見パノラマまでやってきてくれるということで、昨年の秋にパノラマスノーアカデミーの予定表が出てからすぐに予約しました。
2月10日は平日でしょ?
いやいや、そんなの関係ねぇって感じで(笑)
キャンプ参加者は9名で、全員が男性、しかもオジサンばかりという・・・(笑)
でもスキーヤーのレベルは高かったです。
初日はロングターンがメイン。
二日目はショートターンがメインでコブも行き、もう一度ロングターンという感じ。
宮下征樹さんは、S○Jが「自然で楽な滑り」とか「内足主導」とか言ってた時代にも、自分のポリシーを貫いていたスキーヤーで、故TOK師匠と同じ考えを持っておられる方なので、野麦峠FSSのシーズンイン研修会にも講師として来てくださってました。(私はスケジュールの都合で参加できなかったんですが)
二日間のレッスンの流れを書こうと思ったけど、かなり長くなりそうなので、征樹さんが話してた言葉を箇条書きで並べてみます。
二日間のキャンプの目標は【失敗しない滑りを身につける】でした。
- 基本は常に外足荷重
- 内足を使う場面は、ハイスピードに外足が耐えられなくなった時と、バランスを崩した際にリカバリする時だけ
- 必要以上にスキーを踏まない
- 自分の体重以上の力を加える必要はない
- 谷回りは「荷重」山回りは「加重」
- 外力を受け止めるが、それ以上は返さない
→故TOK師匠が常々言っておられた「雪とケンカしない滑り」だと思う。
- スキーに乗る位置は、土踏まずからかかとを意識する
- ブーツの中の指の動きは、割とフリーに動く感じで、決してグーにしたり、拇指球で押したりする感覚はない
- かかとに乗っても頭の位置が金具のTOEピースの位置であれば後傾ではない
- スキーブーツはもともと前傾角がついているので、それ以上の脚部の前傾は必要ない
- したがって、すねのタングを押すことはしない
- すねのタングを押した状態でブレーキはかけられない
→実際にレッスンの中で、プルークファーレンで試してみたけど止まれませんでした。
- ハイスピード時の大回りのスピードコントロールは、深回りでのターンの仕上げと山回りでのかかと寄りポジション
- 大回りの時は、内足が半ソール長ぐらい前に出ていると内足をたたみやすい
- 逆に内足を引いてしまうと、たたむことができない
- 腰高という言葉は、初級者向けの楽に滑るための言葉である
- 小回りは姿勢を低くして、太ももから下の回旋操作を使う
→実際に征樹さんが、小回りをして私達の前を通過しながら、姿勢を見せてくださいました。そのワンカットが下の写真です。
- コブは一つ先のコブを見て状況を判断する
- 雑誌に書いてあるような、2〜3個先のコブを見ている余裕などない
征樹さんの滑りは見ているだけで勉強になります。
そして、こんなことを言っておられました。
「みなさん『期待』の反対はなんだと思いますか?」
「???」
「それは『怒り』です」と。
何のことかな?と思ってたら、続けてこんな話をしてくれました。
「例えば検定(特にプライズ)なんかで、大回り種目の時、直滑降から入って、最初のワンターン。ジャッジは『どんなターンを決めてくれるのかな』と期待するんだけど、その最初のワンターンでスキーがズレてしまったら、ジャッジの『期待』が『怒り』に変わるんだよ」(←笑いながらでしたけどね)
な〜るほど。
ボクはプライズ検定は受ける気がありませんけど、失敗しない滑りを身につけるために、キャンプでアドバイスを受けたことを思い出して、これからもドリル練習を続けたいと思います。
宮下征樹さん、二日間どうもありがとうございました。